北海道#1;小樽

水のある風景

 今年の夏の旅行は北海道。最初はフェリーで、と思っていたけど結構高いことがわかり飛行機+レンタカーを選択。どうせなら目一杯楽しもうということで、往路始発&復路最終便、3泊4日の旅。
 直前になって羽田の駐車場は満車になりがちということを知ってジタバタしたけど、なんとか駐車場を予約することができて、無事出発。

 北海道は6回目。ただし「修学旅行・アルバイト(休日無し)・スキー(観光無し)・出張(休日無し)・函館日帰り(これは観光)」で、普通の観光で訪れるのは実質初めて。

 残念ながら、千歳に着くと地面はwet。初日は支笏湖・洞爺湖へをまわってから札幌へ向かう予定でしたが、断念して小樽へ変更。
 ところが空港でレンタカーを借りて道央自動車道を北上していくと、すぐに晴天に。どうやら千歳〜羊蹄山方面には雨雲が残る一方で札幌〜小樽まわりから北東は晴れている様子。

 来る前になんとなく抱いていた「日本海側の風吹きすさぶ港町」というありがちな想像に反して、高速を降りた小樽の街は晴天に恵まれたこともあって実に明るい雰囲気。港に向かって走る大通り沿いにはガラス細工などの店が並び、大勢の観光客の姿。見ていると10〜20人くらいづつ固まって行動しており、先頭には小旗を持ったガイドさんの姿がちらほら。中国やタイの人達にとって北海道は憧れの地、と聞いたことがありますが、想像を超える人気ぶり。

 車を停めて、まずは運河へ。実際には街の中まではつながっておらず、港周りのレンガ倉庫数件分の細長いプールの様、というと怒られてしまいそうですが、大勢の観光客と多数の人力車で大賑わい。
 脇にある小樽運河食堂は、ちょうどラーメン博物館の様に昭和初期(多分)の雰囲気を再現した館内に寿司屋や海鮮料理丼屋、ビアホールなど。小樽で昼食を、と思っていたものの、あまりにも観光客向に作り込み過ぎているところが怪しげなので、別の店を探すことに。

 通りを渡ってすぐ、見晴台っぽい建物がある一角は、こちらも見るからに「観光客向」感のある小径といくつかの店。ただ、水産加工会社がやっているらしいので奥に進むと小さな丼屋。客が一人もいないけどまぁいいか、と思って入ったお店は「澤崎水産食堂」。
 カウンターだけ8人程度で満席となる小さなお店に、強面の親父が一人。なかなか元気で面白い人で、いろいろなランキングでこの店は一位だ、と宣伝する一方、置いてある三種の雲丹をわざわざ食べ比べさせてくれて、おかげでしっかり一番高い「蝦夷馬糞雲丹」を使ったウニ・イクラの2色丼を発注。
 さすが元気親父が自慢するだけあって、ウニもイクラも実に美味。またこの店の一番の売りは実はカニだった様で、カニを含む3色丼にしなかったことを「素人め」と皮肉りつつも後からカニを一切れくれたり、また後から入ってきた大学生達にもいろいろ試食させたり好みに応じて海鮮丼の具を入れ替えるなど、豪快に振る舞いつつ細かい客あしらいも見せ、偶然入ったにもかかわらず良い選択だったかも。

 すっかり満腹になって、しばらく街を散策。かつて栄えた頃の古い町並みを綺麗に残しているおかげでレトロな雰囲気を楽しめるものの、実際にはあまり「見るもの」「訪れる場所」には乏しく(まぁ、港町ですからね)、メイン通りには似た様なガラス細工店と海鮮料理屋ばかりが軒を連ねるばかり。小樽は電車で午後に来て、運河を見た後はひたすら寿司、魚介をたのしむべきところなんだろうな、と話しつつお茶をして、小樽観光終了。

hisashi

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長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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