北海道#2;当麻鍾乳洞〜美瑛

お出かけ

 北海道2日目の目的地は、鍾乳洞。え?北海道にそんなものあるの?と思いつつwebを探してみると、旭川を越えて十勝〜大雪山のほぼ真北、当麻というところに(多分唯一)発見、目指すことに。
 残念ながら空は曇り気味。まぁ鍾乳洞には天気は関係無いし、そのうち晴れるといいなぁと思いながら高速道路を一路北上。

 あいかわらず起伏が少なく交通量もそう多く無いので、どのくらいまでスピードを出していいのかペースを使み難いなぁ、と思いながら道央(で、いいのかな?)に向かって走っていくうちに空は晴れてきてイイ感じに。
 途中のSAでは紫陽花が綺麗に咲き揃っているあたりはやっぱり北の国だなぁ、と実感。

 鍾乳洞が近づくにつれて、ますます車通りは疎らに。確かに北海道のイメージである「広大」とか「緑」とかに対して鍾乳洞は真逆に違いありませんが、それにしても夏休みの土曜日、もう少し人出があってもいいのでは?もしかして閉鎖されちゃった?と心配になるくらいのマイナーぶり。
 それでも現地目前になってちらほら車が見え始めたので「多少はお客さん来るよね」と思っていたら、皆途中のスポーツ施設に入って行ってしまい、結局鍾乳洞に向かう車は自分たちだけ。現地に到着しても、駐車場には車3台程度。まぁ混雑しているよりはいいか、と思いつつ中へ。

 当麻鍾乳洞は全長わずか135m、一周せいぜい10分ほどで回れてしまうミニチュアサイズ。かなり屈みながら摺り足で進まなければならない様な場所も何ヶ所かあって、万人向けとは言いがたいかも(ベテランのビジターには姿勢が辛く、一方でちょっと派手目の服装が好みの人は汚れが気になるかも)。
 そのかわり、鍾乳石が本当にすぐ目の前にあるので、微に入り細に入ってじっくり眺めることができるため「好きな人」には堪らないスポットと言えるかも。
 春夏の旅行のたびにあちこちで鍾乳洞を見てきた経験から言っても、こんなにきめ細かい造形美を楽しむことができるのはココだけかも。そこそこ遠かったものの、来て良かった。

 鍾乳洞の後は、下道を走って美瑛へ。青空の下、広々とした眺めを楽しみつつ走っていくと、やがてフラットだった大地がなんとなく起伏を見せ始め、さらに緩やかな丘がいくつも重なる様になって、美瑛に到着。
 北西の丘展望公園から眺める美瑛は、これぞ北海道。よくパッチワークに例えられる丘の連なりは、残念ながら夏真っ盛りの今は大半が牧草の緑一色ではあるものの、その広大な景色はしばらく見とれてしまうほど。ジャガイモとトウモロコシとアスパラを買って、ベンチに座って風景を眺めながらお昼ご飯。

 ここからまっすぐ札幌に戻るのはちょっと味気ないので、そのままさらに下道を通って富良野へ。美瑛に勝るとも劣らない景色、を(勝手に)期待していったものの、残念ながらまだラベンダーには少し早かったこともあってかなんとなく「肩透かし」の感はありましたが、それでもずっと北海道の広い大地をノンビリ走る、というのは実に爽快。オープンカーだったら良かったのにな、と思いつつ、そのまま札幌へ。

 ちゃんと地図を見ずに来てしまったため気づかなかったけど、富良野と札幌の間にはいわゆる夕張山地が立ちふさがり、おかげで一度北上して迂回する必要があることがわかり、想像以上に時間がかかってしまうことに。

 途中、道の駅「スタープラザ芦別」(すごいネーミングセンス…)の手前で突然巨大な観音像が出現。道を外れて近寄ってみると、五重塔あり、モスク様の建物あり、の混乱ぶりで、しかも普通に営業している様にも見えず、不思議感目一杯。こんな時のお決まりでググってみると、どうやらかつては「芦別レジャーランド」として作られてその後再三悪化により流転を重ねて今に至る、というある種時代と資本に翻弄された代物らしい。ただ、レジャーランドでありながら「世界平和のため」としょうしていきなり巨大観音像を作ったり、さらにホテルとして五重塔や三十三間堂のまがいものを林立させてしまうあたりのセンスはいかがなものかと。

 そんな、思わぬ北海道の歴史(!)にも触れつつ、無事札幌へは帰着して、夜の街へ。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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