「ドリトル先生」シリーズ(全12作)
ヒュー・ロフティング,岩波少年文庫

子供の頃から本が好きだった私が本当に夢中になって、今でも変わらず大好きで、また今の子供達にも必ず読んで欲しいと思う作品の一つが「ドリトル先生もの」。まず知らない人はいないと思いますが、動物の言葉が話せるドリトル先生が動物たちと織りなすシリーズもので、誰もが一度は思ったことがあるだろう「動物と話せるといいな」を起点としたお伽噺と言ってしまえばそれまで、かもしれません。
しかし「ドリトル先生もの」の本当の価値は、そんな浅いものではありません。人間達の、あるいは大人達の「ちょっと不思議」な風習やものの考え方を動物の言葉を借りて風刺し、楽しい雰囲気の中で「ちょっと間違ってるかも」「こんな見方もあるかも」と考え直させてくれる、非常に奥深い作品だと私は思っています。時代が古いので多少人種差別的な微妙な表現を含んでいるところもありますが、黒人の王子やネコ肉屋(屑肉屋)を親友として、また本当に小さな子供をちゃんと名字で呼んで一人前扱いするなど、差別とは無縁の非常に真っ当な、心優しい(でも芯が強い)ドリトル先生を中心とした物語だと想っています。
小学生の頃全巻読んで、また最近になって全巻揃え直して、やっぱり夢中で読み切ってしまった、非常に思い出深く、また今でも愛着が深い作品です。
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