「キャプテン・フューチャー」シリーズ(全11巻+1巻)
エドモンド・ハミルトン,創元推理文庫

「スペースオペラ」の古典ともいうべき「キャンプテン・フューチャー」シリーズ。最初の出会いは小学校の本棚にあった「少年・少女文庫」的なジュブナイル作品集の中に、「地球最期の日」や「ドリトル先生」モノとまざって入っていた「時のロストワールド」。すごく面白くて、何度も読んで、さらに別の作品集の中でもいくつか見つけて読み耽って、「空想科学(って当時は表現してたっけ)って面白いなぁ」と実感。
その後中学生になって、これらがシリーズものとしてまとめて文庫本が出ていることを知って夢中になって買いあさり、それがきっかけでSFの宝庫「ハヤカワ文庫」を買うことを覚えたという、まさに私の「SF好き」のキッカケとなり、また決定づけた作品。
科学の天才キャンプテン・フューチャーことカーティス・ニュートンと、彼をサポートする怪力ロボットのグラッグ,敏捷さと変装がウリのアンドロイドのオットー,そして生きている脳サイモン・ライトの3人からなるフューチャーメンが、宇宙を自由自在に飛び回りながら悪人相手に立ち向かう、典型的な勧善懲悪ストーリー。
しかしなんと言っても私がしびれてしまったのは、彼らが駆使する「いかにもそれらしい説明がついた科学技術」。その一方で、科学一辺倒,対決一筋の無味乾燥な世界には留まらず、時折見せる浪花節やほんのりとした色恋話が主人公を一人の人間として見せてくれ、何倍にもこのシリーズの魅力を増してくれました(もちろん小学生の時はそこまで判らなかったけど)。
基本的には舞台は太陽系の中(後半は銀河系にまで足を伸ばすけど)であり、活躍の派手さは最近のマンガなどに遠く及ぶものではないけれど、それでも超光速移動あり、時間旅行あり、で、多少後半は息切れ気味の様な気もしたけれど、でも今でも充分楽しめる作品達と思います。
1978年にNHKで放送されたアニメで知った人も多いだろうし、また最近になって創元推理文庫から全編出版しなおされた(最初ハヤカワから出てその後創元推理文庫へ変わった過程では、それなりに大人の事情があったらしい)ことで読み直している人もきっと多いのではないかなぁ、と思うくらい本当にポピュラーなSF古典と言えるでしょう。
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