360度カメラ(Ricoh Theta S)<退役>

カメラ

 最初web広告で見かけた時は全く興味が湧かなかったのだけど、その後本で使っているシーンを読んでから気になって頭から離れなくなってしまい、今更ながら中古品をお試し購入。実際に使ってみたら、想像以上に面白くて、期待以上に活用できるカメラでした。

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 Ricoh Thetaは180度(半球)をカバーする魚眼レンズを薄い筐体の両面に一つずつ備え、撮影時に自動合成することで360度(全天球)写真を1ショットで撮影する、というユニークなカメラです。最初は「周囲を丸ごと写したい、と思うシーンはほとんど無いだろうに…」と思っていたのですが、使用例を目にしてから気になりだして、さらに実際に使って見たら次々と「便利」で「楽しい」使い方に気づきました。簡単なところでは、

・資料/記録用として、とりあえず1回で全周囲写るので「撮り忘れ」が無い
・超広角カメラでもあるので、広大な風景や橋,高層ビルなどでも画角を気にすることなく気軽に撮れる
・テーブル向かい合わせでのツーショットや狭い場所での集合写真などもバッチリ
・自撮りで「自分が入りきっていなかった」という失敗が無い

などなどありますが、さらに旅先やレストランなどでは「まわりの空気・雰囲気まで全て丸ごと写し撮ってくる」ので、たった1枚の写真だけで様々なことを思い出すキッカケ(さらに、その場では見逃していたものまで見つかる)になったりと、まさに「想い出を写す」ためのカメラとしても秀逸です。

 一方で普通の写真と異なりThetaの写真は所謂「球面」なので、見るためには一工夫が必要となります。
 最もオーソドックスなのは、googleストリートビューの用にPCやスマホアプリ上で「グリグリ動かして周囲を見回す」パターン。facebookやinstagram等はアプリ・webが対応しているため、普通にアップロードするだけで「グリグリ動く写真」をシェアできますし、googleフォトも対応しています。

 そしてもう一つが「球面から平面写真を切り出して見る」というもので、この「絵作り」がThetaの大きな醍醐味、楽しみの一つになっています。
 最も単純な方法は一部を拡大して取り出す、というものですが、魚眼レンズがもたらす歪みや遠近感のため、切り出す範囲や見る方向によって思いもかけない景色が生まれます。同じ1枚(一球?!)でも「見下ろす/見上げる」「周囲を見渡す/周囲から見通す」…さらにそれらの組み合わせ…と工夫次第。どんな絵になるか、は写真撮影時には直接確認できないため、撮影後の絵作りを想像しながら逆に撮影を工夫する、といった循環も生まれます。

 そんなわけで、普通に撮って眺めるだけでも楽しいし、さらに試行錯誤している内に思いもかけない絵に出会えるのも楽しいし、仕事の記録用としても便利、と1台何役?!カメラ。
 本当に久しぶりに、こんなワクワクするガジェットに出会うことができました。

(その後の顛末) 楽しさのあまり「もっと画質の良いものを!」ということでZ1を購入したため、Sは知人にもらわれていきました。

hisashi

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長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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