YOKOSUKA軍港めぐり(★☆☆,横須賀)

博物館

 風景を楽しむほどの上天気は期待できないけれど、家にいるのはもったいないなぁ…で思いついた「YOKOSUKA軍港めぐり」。
 多くの人にとっては「非日常」的な風景が続く中、タイミング良かったせいか有名な艦艇を多く見ることができました。

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出発はCOSKAベイサイドストアーズ前から
港内は有名な船でいっぱい
万人向けとは言えないけど

出発はCOSKAベイサイドストアーズ前から

 横須賀港の中を船でめぐる観光船「軍港めぐり」は、COSKAベイサイドストアーズ(元ショッパーズ)前にある汐入桟橋から。チケット売り場もCOSKA…の中にあり、基本はネットからの予約が勧められていますが、当日券を買うことも可能です。
 当日の朝の天候と予約状況に基づいて当日券の枚数を決定してtwitterで公開する、というおもしろい方式をとっているのですが、そこからの予約は電話(または直接チケット売り場)だけでネットからはできない、というのはちょっと残念。
 今回はかなり空いていたので(寒いしね)余裕で当日券を買うことができましたが、きっと夏場結構混むのではないかなぁ、と思います。

 乗船開始は「出港5分前」。これは「係留中の船内はそこそこ揺れるので早く乗船してしまうと酔う人が出るため」とのこと。「自由席」だからか、15分くらい前には桟橋前に行列ができていました。
 船は大きなガラス窓に囲われた1F客室とオープンエア(さすがに屋根つき)の2Fデッキの2層構造。寒いので船室をお勧めしていましたが、写真を撮りたいので我慢して2Fデッキでスタンバイ。

港内は有名な船でいっぱい

 港内めぐりは約45分ほど。まずはヴェルニー公園を左手に見ながら横須賀本港へ進み、吾妻島を左手に見ながら反時計まわりに回って長浦港へ向かい、その後新井掘割水路を抜けて汐入桟橋に戻ってくる、というルート。横須賀本港内は主に右手に停泊するアメリカ海軍艦船がメインで、長浦港内と新井掘割水路を抜けた後の右手に日本の護衛艦隊の艦船を眺めて帰ってくることになります。

 出港してすぐに(まぁ、出港前から見えていましたが)目に入ってきたのは、逸見岸壁に接岸された「いずも」。下から眺めるため甲板上の様子は見通せませんが、航空機搭載型への改修を予定される特徴的なカタチが目を引きます。

 その後しばらくは多数の米フリゲート艦群を見ながら本港内へ回り込んで行くと、その先に出てきたのが軍港めぐりの主役とされる米空母「ロナルド・レーガン」の巨体。当然「常にいる」とは限らないので見ることが出来た人はラッキーとのこと。そう間近に寄れるわけではありませんが、その特徴的なカタチや大きさには迫力を感じます。

 その後長浦港に入っていくと、左手の一角に水煙を上げている黒い船体の群れ。「○○しお」と名付けられる日本の潜水艦が5隻ほど係留されているのですが、水煙を上げている様に見えるのは「充電中だから」とのこと。ディーゼル機関の排気なのか、それともバッテリ冷却に伴う水蒸気なのか、はわかりませんが、これも珍しい風景だとのこと。

 新井掘割水路(ここは元々陸続きだった吾妻島の根元を手掘りで開いて水路とのこと)を抜けた先にいたのが、他とは全く異なるカタチをした「もがみ」。
 スティルス性能を追求した結果、斜めにスパッと切り取られた様な側面と、艦隊中央に真上に突き出したシンプルな円筒形(ユニコーンと称されるらしい、統合型アンテナ)が他に無い強烈な個性(形状としてはシンプルだけど)を発揮しています。

 他にも潜水艦救難母艦やイージス艦など様々な船をたっぷり見て、船は無事桟橋に帰着。

万人向けとは言えないけど

 45分ほどの船旅は、季節などの条件によっても大きく異なるとは思いますが、大きく揺れることもなく、また終始2Fデッキにしかいませんでしたがそれほどの寒さを感じることも無く、まぁ快適に、楽しく過ごすことができました。
 また、こちらもタイミング次第の部分はあると思いますが、実にたくさんの艦が次々と目の前に現れて、またそれをガイドさんが特徴などを含めて説明してくれるので(あれだけ覚えるのも大変でしょうね)、何を見ているのかわからない、退屈、という様なこともありませんでした。

 ただしこのツアーが他の観光船とは大きく異なる点が一つ。それは「軍艦以外に関する説明は略皆無」ということ。さすがに本港を出て長浦港に入るまでの間は艦が見えないので周辺の説明(ゴミリサイクルセンターとか)がありましたが、それ以外は「新井掘割水路」の紹介(手掘りだよ、って)と「よこすか近代遺産ミュージアム」の紹介(宣伝)くらい。
 従って「船に興味が無い」ならまだしも「軍事関連は大嫌い」という人が「港内遊覧船」くらいの軽いイメージで乗ってしまうと苦痛の時間でしか無いかもしれません。

 ただ、普段目にすることが無い風景ですので(特に米空母まわりは基地外の陸地からは見えない場所になっているそう)、そういう面にそれほど強いアレルギーが無いのであれば、一度は行ってみる価値があると思います。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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