VRゴーグル試用

電気仕掛け

 某ラジオ番組で推しまくっていたのが気になってしまい、とりあえずOculus Quest 2を短期レンタル。360度映像などはさすがの迫力だったけど、でも今のところは「買おう!」と思うほどの魅力は感じませんでした…

第一印象は「想像以上にリアル!」
でも「買って使い続けたい」とは思えなかった

 自他ともに認める「ガジェット好き」の私ですが、VRゴーグルに関してはたまにThetaで撮影した360度画像/動画を見る場合もiPhone+3D眼鏡(100均!)で充分コトが足りており、正直価格に見合った使い道が思い浮かびません。
 ところが、某ラジオでここ半年ほど主の留守を交代で守った代行パーソナリティの一人が頻りと「VRの魅力」を語っているのを聞いている内に試してみたくなり、でもいきなりの購入は自重して、まずは短期間レンタルしてみました。

第一印象は「想像以上にリアル!」

 選んだ機種は「間違いなし」と太鼓判を捺していた「Oculus Qurst 2」。最初のセットアップだけスマホが必要でしたが、あとは本体とコントローラだけの完全自立かつ完全ワイヤレスで使えるのでとても快適。またいろいろな操作もほとんど迷うことなく、すぐに感覚的に使える様になりました。ゴーグル状の本体により視界は全面覆われてしまうのですが、ちゃんと両手に持つコントローラは「見える」様になっているので在処がわからなくなる様なことはありません。また予め決めた領域から体が出そうになると網目模様で警告され、さらに踏み出すとVR画像が消えてゴーグル内蔵カメラによるリアル画像に置き換わるので何かにぶつかる様なこともないなど、安心して使う工夫が随所に見られるのは「さすが先端機」です。

 実際の風景を360度カメラで撮影したVR動画はビックリするほどの大迫力。アルプス上空や海の底など、足元から頭の直上まであらゆる方向に美しい世界が広がり、本当に体一つで宙に、あるいは水中に浮かんでいる様。頭を動かすと視界にあわせて音が聞こえてくる方向まで変わるなど、間違いなく「リアル」と感じられれる「仮想空間」に埋没することができました。

 次にいくつかゲームにもチャレンジ。VRゴーグルのキラーコンテンツの一つ、とも言われている(らしい)「Beat Saber」は、両手に持ったライトサーベル(!)で音楽に合わせて次々と飛んでくる的を叩き切っていく「リズムゲー」で、、ワイヤフレーム基調のシンプルな画面ではありますがコントローラなどの反応も良く、かなり熱中できました。またCGで作り出される仮想空間の中を駆け抜けるジェットコースターは、さすがに実写ほどのリアル感は無いもののゲームとして楽しむには十分な質感があり、Gを感じていない割には「それっぽい」感じも味わえます。

 こんな感じで想像以上にリアルな「仮想空間」を簡単に体験できるのはすごいなぁ、と思いつつも、では購入してずっと使いたいか、というと、なんとも微妙。

でも「買って使い続けたい」とは思えなかった

 これらVRゴーグルの売り文句の一つが「瞬時に世界中のどこへでも行かれる」。確かに驚くほど美しく迫力がある動画がたくさん公開されており、世界中の風景をびっくりするほどリアルに眺めることができます。でも、周囲を自由に見渡すことはできますが、「自由に動き回ること」はできず、基本は「受け身」のみ。。googleのストリートビューの中に入って世界中へ飛んでいくことも可能ですが、結局はストリートビューなので、視点移動は「コマ送り」(コマ飛ばし?しかも画面上の矢印アイコンをクリックする、というオペレーションまで同じ)なので、私には「旅をしている」感じには全くなれませんでした。
 一方でゲーム類はインタラクティブ性はもちろんありますが、普通のゲーム機やスマホゲームに対して「リアル感」で差別化を図っている分、結果的に「体全体を使う」ゲームが大半です。でも私はわざわざゲームで体を動かしたいわけではないので、面倒なだけでほとんど興味はそそられませんでした。

 他にはYouTubeやPrime Videoなどもあり、例えば普通の映画を「まるで映画館にいる様な大画面で」見ることもできます。またアバターを作って仮想空間で友知人や知らない人と会って会話することもできますし、それどころかPCを持ち込んで仕事をすることだってできるそうです。でも、私自身は「わざわざ仮想空間に入ってやらなくても…」。

 ということで、使った瞬間に「スゴイ!」と感動し、でも半日足らずで飽きてしまった、というのが正直な感想。
 もちろん技術的には既に十分な性能が実現できており(そりゃあ、もっと軽い方がいいけど)、すぐに使いこなせるようになるほどUIなども洗練されているのであとは「アプリ次第」であるのは間違いないでしょう。きっとすぐに魅力的な、思いもよらなかった様なアプリが開発されると思いますが、それまでは私はまだ「待ち」かなぁ、と思います。

hisashi

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長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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