Theta用DualFisheye Plug-in

カメラ

 画質の良さが売りの全天球カメラRicoh Theta Z1の能力を最大限に引き出してくれるDualFisheye Plug-in。率直に言うと「なぜメーカー標準で最初からここまでできないの?」という疑問がわいてしまう程のMUST機能です。

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 ThetaラインナップのフラッグシップZ1は、高感度かつ高画素数の大型光センサを搭載し、さらにRAW撮影が可能な「画質追及機」。このため今まで以上にLightroomなどを使って明るさや色合いを追い込んでいくことができるのですが、それでも全体の明るさ調整には苦労しています。当たり前ですが全天球カメラは「周囲すべてを1枚の写真に取り込む」ため、必ず太陽や照明などの光源が直接映り込むため、ここをトバすことなく暗い部分までしっかり写すことにとても気を使います。
 こんな時の対処は普通は「ブラケット撮影」か「HDR撮影」になりますが、Z1はどちらも「難あり」で解決策には程遠い状況です。続きを読む

 幸いにもZ1には誰もが自由に機能を追加できる「プラグイン」という機能があり、Hirotaさんという方が作られたプラグイン「DualyFisheye Plug-in」と対応アプリ「DualFisheye remote」を使うとこれらの不満が一気に解決して「最強のTheta!」が完成します!続きを読む

 このremoteアプリのUIはシンプルでとても秀逸。4つの撮影モードを選ぶボタンが画面上部に1列に並び、モードを選ぶとそれらボタンの下に、そのモードで選べるF値や撮影枚数などのオプション項目が並ぶ、という「1モード1画面」の画面構成で、一々メニューを選んで深入りしていく必要はありません。各パラメータもワンタッチで選べるので、ほぼ指一本だけでパラメータ選択から撮影まで全ての操作を行うことができる様になっています。
 Thetaの撮影は「左手に自撮り棒付き本体」「右手にスマホ」が基本動作(!)なので、片手でタッチするだけで使えるremoteアプリはとても使い勝手が良く、通常撮影でも標準アプリを使うことは殆ど無くなってしまいました(強いて言えばリアルタイムでカメラ画像が見られると言うこと無い!です)。

 まぁ正直言うと「標準アプリのUIをもっと整理しておけよ」「ちゃんとHDRはRAW対応させておけよ」>RICOHさん!ということでもあるのですが、それよりもこの様な素晴らしい機能を作成して公開してくれているHirotaさんに大感謝しながらこれからも重宝させていただこうと思います。

(その後の顛末) Theta Z1のファームウェアがアップデートされて、なんとRAWでHDR撮影が可能になってしまいました。しかも三脚固定だけではなく「手持ち」でも(多分、画像解析で手ブレによるズレを補正しながら画像を重ねて処理するのだろうと思います)!外出機会が失われてしまったためまだ試せていませんが、標準のUIで使えた方が楽だろうから、せっかくのDualFisheye Plug-inの出番は減ってしまうかもな。

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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