羽田クロノゲート(★☆☆,羽田)後編;「配送以外のお仕事」編

博物館

 amazon配達で頻繁にお世話になっているクロネコヤマト。その中枢基地「クロノゲート」見学会の前半では莫大な数の”宅急便”を捌く仕組みにビックリしましたが、さらに後半では「実は気づかない内にお世話になっていた」かもしれない重要な「運ぶ以外の仕事」も担っていることを知りました。

 クロノゲートの見学ルートは荷捌きを担う「クロスベルトソーター」を取り囲む様に設定され、現物を見ながら説明を受けます。またその途中2ヶ所には「エレベータ」を模した「ビデオ」説明コーナーが設けられており、「エレベータに乗って他の階で実施している仕事を見に行く」という設定で見学が続きます。

 ここで紹介されたのが「電気器具の修理」「使用済手術器具の洗浄」など「配送以外の」業務。なぜ?とも思ったのですが、どうせヤマトが運ぶ荷物はクロノゲートを通るのだから、そこから修理工場などに送ってまた戻すよりもその場で治してしまうのが最も効率が良い、という考え方だそうで、確かに理に適っています(とは言え「サービスドライバと同じ制服を着た人が電化製品を修理している」様子はちょっと不思議な光景でしたが…)。
 従来の強みであったであろう「全国を網羅するセールスドライバによるキメ細かいサービス」は少子高齢化に伴う求人難でどんどん維持困難になっていくでしょうから、輸送業務を減らしつつ(クロノゲートと工場との往復が減る)一ヶ所で集中的に実施可能なサービスへシフトしていく戦略は「さすが!」と思いました。

 これらクロスベルトソーターでの仕分け業務見学とビデオによる業務紹介を見て、見学は終了。最後に「お土産」をいただけたのですが、そのやり方がまた「一ひねり」されたものでした。

 クロノゲートで実施しているもう一つの業務「ピッキングサービス(個々の注文書に沿って商品棚から複数の対象品を取り上げて箱詰する業務)」を模して9種類のお土産(クロネコのイラスト入文具・小物類)が収められた商品棚が置いてあり、「注文書」に見立てた胸章(見学受付時に受け取る)のバーコードをリーダーにかざすと棚のランプが3つ点灯し、その商品を貰えるという仕組み。ただ渡すのではなく、ヤマト運輸でやっているサービスを疑似体験させてアピールしよう、という狙いなのでしょう。

 奇しくも見学前日11/29にちょうど創業から丸99年経って11/30から「100年目」に入ったとこのと。今回の見学コースはこの100周年を記念して用意されたものだそうで、見せていただいた設備やビデオだけでなく、案内してくれた方の説明含めて端々から「業界ナンバーワン」としての自負と誇りが伺える内容でした。
 ロジスティックスという一風変わった仕事のバックヤードを見ることができるので、興味のある方はぜひwebから申し込んでみてください。

…しかし、写真撮影NGだったのが残念でした…

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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