紅葉には早すぎた?(筑波山★☆☆,つくば)

四季

 休暇を取って「熊がいなくて紅葉してそうな場所」ということで筑波山へ。結局は紅葉には出会えず、天気はどんより、という残念な結果に終わりましたが、いい運動にはなったかな。

(more pictures)

まずはルート選びから
筑波山神社は想像以上に立派
山頂連絡路を歩いて女体山へ
ロープウェイはちょっと残念
で、結局紅葉は?

 そろそろじっくり紅葉を楽しみたいと思って年休をとったものの、メジャーどころはどこも「熊」の気配。今まではあまり気にしてこなかったものの、今年は異常らしいので自重。webを漁って「熊はいません」を信じて筑波山を選択。

まずはルート選びから

 筑波山には「男体山」「女体山」の2つの山頂があり、それぞれケーブルカーとロープウェイが掛けられています。双方の出発点は異なるのでルート選択に悩むところ(もちろん「歩いて登る」もありますが、登山が目的ではないので除外!)。
 webでは「ロープウェイ駅はすぐ近くに駐車場があるのに対してケーブルカー駅までは急な石段を登らなければならず大変」という様な記述もありましたが、せっかくなので筑波山神社もお参りしようと思い、ケーブルカーで登って男体山~女体山~ロープウェイを往復して戻ってくるルートを選択。

筑波山神社はいろいろ立派

 週間天気予報を見ながら年休を決めたハズなのに、その後毎日の様に天気予報が入れ替わり、結局は空一面の雲という残念な天気の中、まずは筑波山神社へ。

 手前にある立派な「大御堂」は筑波山神社じゃないよ、という地元の人の声を聴きつつも、素通りするのもどうかと思い、まずは本堂へお参り。その後「筑波山神社」と示された看板に従って進んでしまったら、いきなり筑波山神社の本堂前に出てしまって、大失敗。
 やはり神社へのお参りは参道入口からアプローチすべき、と思うので、見なかったことにして参道を逆走して、一旦入口まで戻ってやり直し。

 先ほどの「大御堂」と比べる小さめでシンプルな石の鳥居を潜って参道を進むとすぐに目に入るのが、朱塗りの「神橋」。なんと徳川家光が寄進した現物だそうで、さすがに一般人は立ち入れない様に柵がしてありますが、下にはちゃんと小川も流れていて、その名に相応しい荘厳な雰囲気が漂います。

 少しきつめの石段を登っていった先には、これまた立派な随神門。元々は筑波山神社がお寺だった頃の仁王門で、今は仁王像が倭建命などの像に入れ替えられているものの、全体の趣はお寺の山門そのもの。やはり徳川家光が寄進したもの(ただし再建)だそうで、なるほどの佇まい。

 その先の本殿には大きな鈴が下げられている一方でしめ縄は細長い横一文字で、やはり他の神社とは随分違った様子。全体的に「お寺」の雰囲気が色濃く残る感じがしますが、これも江戸城鎮護のお寺として重用された名残なのでしょう。

 本殿を横に抜けてさらに石段を上るとケーブルカー駅。webで「ケーブルカー駅までの石段がきつい」という意見を見かけましたが、それほど急でも長くも無く、多分随神門までの石段も含めた上での感想なのかも、と思いますが、それにしても伊勢原の大山神社と比べれば楽々でした。

山頂連絡路を歩いて女体山へ

 ケーブルカーの山頂駅前はちょっとした広場(御幸ヶ原)と展望台と、茶屋が数軒。天気が良ければ富士山まで見通せるそうですが、ほぼ一面雲に覆われていてガッカリ。
 まぁそれでも紅葉を楽しめればいいか、と思ってそのまま「山頂連絡路」を歩いて女体山をめざします。

 御幸ヶ原から女体山までは15分足らず。それほど急な傾斜はありませんが、自然石が不規則に並ぶ石段などもあり、特にこの日は全体的に濡れていた(にわか雨?)こともあって「スニーカーで大丈夫だけど登山靴の方が安心な場所も多い」感じの道。尾根道のハズだけれど全体的に気が生い茂っているため眺望を楽しめるポイントが少なく(まぁ天気が悪かったのでどうせ大した景色も期待できないけれど)、また残念ながら紅葉の気配も皆無で、ひたすらストイックな山歩き。

 女体山山頂は自然石の塊で、やはり足元不安定。眺望が開けているので天気が良ければ雄大な景色を楽しめたのでしょうけれど、残念ながら今回は無し。

 なんとなく消化不良のまま、女体山山頂脇からはコンクリートで固められた斜路を下ってロープウェイ駅へ。

ロープウェイはちょっと残念

 ケーブルカー駅まわりと異なりロープウェイ駅まわりには小さな見晴らしスペースがある程度。登ったら最後、女体山山頂まで登るか、さらに山頂連絡路を歩いて男体山へ向かうか、くらいしか選択肢は無く(あとはそのままロープウェイで戻るか、歩いて降りるか)、いずれにしても脚力に不安がある人には結構厳しい感じ(その割には高齢者が大勢いたけれど、ケーブルカー側と異なりバスで乗り付けられるから、団体ツアーはこちらに回されてしまうのだろうな)。

 ロープウェイの往復チケットを買って、まずは下り。
 ケーブルカーと異なり眺望を遮るものは何も無く、遠く霞ヶ浦越しに太平洋まで臨む素晴らしい景色が広がるハズなのですが、残念な点が2つ。

 一つは何と言ってもこの天候。全てが灰色に溶け込んでしまい、なんとか霞ヶ浦らしきものは確認できるものの他にはほとんど何も識別できず、ガッカリ(まぁ、こればかりは運が悪かったとしか言いようがないけれど)。

 そしてもう一つがゴンドラ自体の構造欠陥(!)。外が眺められる様に非常に窓が大きく取られていて一見素晴らしいのですが、全てのガラスがスモーク仕様。多分直射日光が当たった時の暑さ、眩しさ防止のためとは思うのですが、その結果見るもの全てがスモーク越し。特にこの日の様な曇天下では、木々の色の識別も困難です。
 実際に、ロープウェイに乗っている間は全く気付かなかったのですが、家に帰ってから撮った写真のホワイトバランスを取り直して初めて「山肌はそこそこ紅葉していた」ことに気づいた次第。紅葉は筑波山のウリの一つのハズなのに、勿体ないなぁ…

 ロープウェイの終点「つつじヶ丘」は大型観光バスも入れる大きな駐車場と、よく観光地にある様な普通のレストハウスと、もう一つ「ガマランド」なる怪しげな観光施設(廃墟?!)。
 特段見て回る気にもならず、結局乗ってきたゴンドラで即山頂へUターン…

で、結局紅葉は?

 こんな感じで「筑波山神社~ケーブルカー~男体山~女体山~ロープウェイ~つつじヶ丘」を往復してみましたが、肝心の「紅葉」は…

 筑波山神社まわりや山頂連絡路を歩き回りましたが、全体的に紅葉には早すぎたのか、あるいは今年は紅葉には不向きな気候だったのかは定かではありませんが、きれいに色づいた景色に巡り合うことはできませんでした。

 唯一筑波山神社側のケーブルカー駅周りだけ、色づいている木々がありましたが、光の加減か、たまたま下山時に気づいて写真を撮ることができましたが、反対側からはほとんどわからず、危うく見過ごすところでした。
 また山頂連絡路では固まった場所に数本だけ黄色く色づいた木がありましたが、赤は無し。

 ホワイトバランスを取り直した写真で見る限りではロープウェイが通る南東側斜面はある程度色づいていた様ですが、肉眼では確認できていないので、もしかしたら修正エラーで実際にはそれほどでは無かったのかもしれません。

 晴れなかったし、寒かったし、紅葉にも出会えなかったし、せめて地元で何か美味しいモノでも食べられたら、と思うものの目ぼしい店も見当たらず…まぁそれなりに運動にはなったので良しとするかないのかなぁ…

hisashi

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長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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