七夕スカイランタン祭り

四季

 たまには夏っぽいイベントに参加してみたいな、と思ってInstagramで見かけた「神奈川 七夕スカイランタン祭り」のチケットを予約。全体的にはかなりグダグダでしたが、多数のランタン(LEDだけど)が空に浮かぶシーンだけは、とても幻想的でした。

(more pictures)

 元々は中国やベトナムなどで冬にロウソクの火で温められたランタンを空に浮かべる儀式ですが、さすがに日本でその様なことはできず(最近は灯篭流しですら海まで流さず途中で回収するし)、かわりに考え出されたのがLEDランタンをヘリウム風船で飛ばす、というスタイル。
 それでも数多くのLEDランタンが舞う様子は(写真で見る限りでは)なかなか壮観で、また実際に飛ばす時間まではいろいろな屋台や射的などの縁日っぽいお店が並んで夏祭りっぽい雰囲気を楽しめそうなので、チケットを予約。

 会場はフロンターレのホームスタジアムや野球場など複数の設備が揃う等々力運動公園の一角。結構広いエリアですが案内表示などが全く無く、結果的にちょっと遠回りしながらもなんとか到着(この段階でちょっとだけ運営へ不信感)。
 中へ入ると(チケットはQRコードなのに係員が目視で確認しただけ…大丈夫かなぁ)、そこそこ広い芝生エリア。前方にちいさな櫓(?)があり、奥の方にはキッチンカーが数台並んでいて、反対側には運動会などで置かれている様な白いテントがいくつか。どうやら射的などはその白いテントの中で、飲食はキッチンカー…なんだか安っぽい野外コンサート会場みたい…
 そのうち前方の櫓(一応ステージらしい)では知らないアイドル(多分)の歌があったり、大道芸が始まったり…全然「夏祭り」なんかじゃない!

 またランタンは長いタコ糸がつけられていて「飛ばす」のではなく「浮かせる」方式ということもここで判明。まぁ、火は点いてはいないとは言え大量のLEDランタンを空中投棄できるはずが無いので「ひも付き」なのは止む無しとは思うのですが、この「ひも」の存在がさらなる「グダグダ」を招くことに。

 クライマックスはもちろん「宙に浮かぶランタン」。ただその時間が近づくと「絶対にひもを切るな、手放すな」「ひもが絡んだらそのままにしておけ」「ひもが絡まない様にもっと広がれ」「もっと広がれ」…の注意がしつこいほどに繰り返されて、スタッフが会場全体を歩き回りながら煩いほどに注意を繰り返すので逆にステージからの案内が全く聞こえなくて、もう完全に雰囲気台無し、風情の欠片も完全消滅。

 それでも一斉にランタンが放たれて宙に浮かぶ姿は、さすがに幻想的。遠く空に上がって遠ざかっていく、という感じにはならないまでも、多くのランタンがふわふわ浮かぶ様子は、それまでのグダグダを一瞬忘れさせてくれたほど。

 ただし、その後がまた大変。当然ながら空に浮かぶランタンの数だけタコ糸も空へつながっていて、でもそれらは照明が落とされているので目視困難…帰るためにはこの糸の林をかき分けて、潜り抜ける必要があり、なかなかの無理ゲーの気配(自分達はもともと外周付近にいたので殆ど苦労しないで抜け出すことができだけど、ステージ前にいた人たちは大変だったろうなぁ)。

 こんな感じで、ランタンが宙に浮かんだ瞬間はとても綺麗だったけど、それ以外はかなり期待外れ。日本ではコレが限界かも、と思いつつも、この内容でこの値段は無いよなぁ…

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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