岩手銀行赤煉瓦館(★☆☆,盛岡)

博物館

 あれこんなところに東京駅?と思ってしまう様な赤レンガの洋館「岩手銀行赤レンガ館」。100年以上前に盛岡銀行本店として作られた由緒ある建屋は、中も白壁と黒光りする木を組み合わせた「いかにも明治の洋館」らしい重厚な造り。館内をのんびり歩いてプチ明治~大正気分を味わえました。

 盛岡城址から中津川を挟んだ反対側にある「岩手銀行赤レンガ館」は、白い石に縁どられた赤レンガ壁や隅に聳える塔などからまるで「東京駅(丸の内)?」と思わせるつくりですが、それもそのハズ設計者が同じ(他にも日銀本店やみずほ銀行など日本各地の銀行や各地の駅舎などをたくさん残した著名人)。元々は盛岡銀行の本店として作られましたが、その後盛岡銀行が免許取り消しになってしまったため岩手銀行が買い取って本社や支店として営業を続けた後、国の重要文化在として内部を修復して一般公開されています。
 なんといっても外観面での特徴はその名の通り「赤レンガ」ですが、岩手銀行所有になってから20年程はわざわざ白塗りにされて「白い明治館」と呼ばれていたという「黒歴史」もあったそう。

 建屋内も白壁に木を組み合わせた洋風建築。建屋中央部は1F~2F吹き抜けの広いホールになっていて、多分銀行員はここに机を並べて業務を行い、その手前道路側にあるカウンターで来行者へ対応していたのだろうなぁ、と容易に早々できます。そしてこの部分は「岩手銀行ゾーン」と称して無料で一般公開されており、またその中央ホールにはグランドピアノが置かれて多目的ホールとして貸し出しもされているそう。

 一方でホールを取り巻く様に回廊状に並ぶエリアは、やはり半分は「岩手銀行ゾーン」として一般公開~貸し出しに供されていますが、残り半分は建築当時に作られた応接室や支配人室,金庫室に復元した「盛岡銀行ゾーン」と称して、こちらは有料見学エリアになっています。
 それぞれの部屋は小振りですがやはり黒塗りピカピカの木(青森ヒバだそう)を多用した純洋風の内装で、各部屋の隅には暖炉が埋め込まれており、さすが東北の建物。

 建屋内をノンビリ歩いても30分足らず。当時の小物類などの展示などは無いので(歴史紹介のパネルなどはありますが)「銀行の博物館」を期待する人には向きませんが、その分「あれ見て、これ見て」など気にすることなく、壁などの感触を楽しみつつゆっくり気が向くままに歩き回り、明治~大正の空気を感じることができました。

(ちなみに正面全景写真を撮るのであれば、向かいの「てがみ館」が入っている「プラザおでって」から狙うのがお勧め。)

hisashi

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長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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