初詣Ⅴ;水戸東照宮(☆☆☆,水戸)

お出かけ

 廃絶されたものも含めると700以上も作られたという東照宮はもちろん徳川御三家のひとつ、水戸にもあります。とてもコンパクトながら桜川~千波湖を見下ろす高台にあって、さらに参道は飲み屋街になっているという不思議な場所でした。

 東照宮と言えば日光、そしてそもそも最初に作られた久能山(静岡)が有名ですが、他にもあちこちで家康の息子たちが作った他、さらに孫の家光が各大名に造る様に言ったため、結果700以上もの「東照宮」が作られたそう(今でも130ほど残っているらしい)。当然家康の息子である水戸藩藩祖も「水戸東照宮」を作りました。

 前夜通り過ぎた時は参道である「宮下銀座商店街」が完全な飲み屋街になっていて所謂「聖俗併せ持つ」立地であることは判っていましたが(まぁ、駅近一等地だから仕方が無いか)、改めて朝来てみると、南に桜川や千波湖を見下ろすなかなか景色の良い高台にあることがわかります。

 本殿はかなりコンパクトで、壁全体は他の東照宮同様に黒塗り&金模様で控えめながら豪奢な造りですが、上野と異なり金ピカな部分は無く、また久能山の様な朱塗りの柱も無く、全体的にかなり控えめな造り。ただし戦争で焼失する前は国の重要文化財だったそうなので、その時の様子と今は少し趣が異なるのかもしれません。

 ちなみに、ここには9代藩主の斉昭公が作らせた「安神車」という戦車(ざっくり言うと、中に人が入って鉄砲を打つ樽型の鉄の箱で、台車に載せて牛に曳かせるという不思議な代物)が2つ奉納されているそうですが、それを見て「アート建築で著名な先生が触発された」という「移動式茶室」なるものが片隅に展示されていました。う~ん、安神車とは全然違うカタチだし、全体的に造りが安っぽい気がするし…(きっと凡人にはわからない何か、があるのかも…)

hisashi

hisashi

長年の間にあちこちの引き出しに少しずつ溜まったガラクタを ただただ、適当にひっくり返して並べてみました。

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